1 2月 2004 - 12:432003年度 教育活動報告
JERCの教育活動は、海外で学ぶ日本人子女とそのご両親をサポートするための活動と、地域社会、学校とのパイプ役になるべく地域に密着した活動を中心に行なっております。海外での子供の教育は個人だけの問題ではないこと、そして現地の方々だけにお任せするのではなく、日本人コミュニティも積極的に支援していかなければならないという考えのもと、今年度も教育支援活動を行って参りました。
また日米においては、教育の質の向上を目指し教育改革が盛んに進められております。現地からの情報や日本の動きを的確に捉らえ、最新情報をお伝えするという重要な役割も担っております。
1) 教育オリエンテーションを毎月開催<br>
今年度も毎月第三木曜日に、保護者の方々へ向け教育オリエンテーションを開催いたしました。今年は、海外で子どもを育てるにあたり、重要な問題である『言語』に関するテーマを特に取り上げ、幼児期からまず『母語』を育てることが大切であること、『母語』を伸ばすことによって、知能も発達し、第二言語も習得できるというメカニズムをお話いたしました。講師をお招きして、大変に有益なお話を伺うこともできました。2月には、ジャパンジャーナル編集長の後藤英彦氏に、「日本のことばと文化」というテーマで、文章を書く方法や味わい方、日本社会のあり方や成立ち、そして日本文化の特異性など、興味深いお話をしていただきました。
5月には、あの偉大なる発明王「エジソン」を育てた、母親ナンシーについて、エジソン発明品収集家である特許弁護士 ヘンリー幸田氏にお話いただきました。エジソンの人物像、そして母ナンシーはどのようにエジソンを教育したのか、ご自身が現在執筆中の著書の内容を交えながら、有益なお話を伺うことができました。
また9月には、来米されておりました教育評論家の阿部進先生にお願いし、教育講演会を開催いたしました。日本の教育の現状を中心に、2時間以上に渡り熱弁を振るっていただきました。
JERCは問題を提起するだけでなく、解決方法を示唆することも大切な役割としております。保護者の方々が「我が子をどのように育てたいのか」という教育方針をしっかり確立できるように、あらゆる角度からの情報を提供しアドバイスしていく場として、多くの方々に参加していただけるようなテーマを設定いたしました。
2)日本の海外/帰国子女支援団体を訪問<br>
2003年度7月から8月にかけて、日本にある「海外子女教育財団」「国際教育交流センター」そして「東京学芸大学 国際教育センター」の3箇所を訪問いたしました。また横浜にある母親たちの活動団体、T-GAL (Think Globally, Act Locally ) の皆様方とお会いし、様々な国での生活体験談、帰国後の感想などお話を伺いました。
海外子女教育財団では、3人の教育相談員の先生方とお会いし、海外子女教育について意見交換をいたしました。JERCからは、カリフォルニア州の学校教育の現状、米国における日本人子女の教育現状、問題点などをお話し、財団側から出された海外赴任者の相談傾向を基に、あらためて海外での子供の教育について話し合いをすることができました。
東京九段にあります「国際教育交流センター」では、所長の園 一彦先生と懇談し、長年、海外子女教育に携わってこられたご経験から、大変に有益なお話を伺うことができました。
海外で、現地校やインターナショナルスクールへ入れることが、“英語の習得”が目的となっていている問題点、補習校の役割そして日本語教育について等々、先生のご意見を伺いながらこれからの海外での教育について、あらためて考える良い機会となりました。
3)Asian Pacific Health Care Venture, Inc. 内にある母親の会でセミナーを開く<br>
10月には、Asian Pacific Health Care Venture, Inc. のMs. Morinaga からの依頼により、幼児期のお子さんを育てられているお母様方の会で、「ことば」そして「バイリンガル」についてお話いたしました。
短期、長期滞在、国際結婚されているかた様々でしたが、一番大切なことは、まず子どもにとっての
『母語』(母親が対応できることば)をしっかり育てておくということ、その母語力によって第二言語
を習得していくというメカニズムをお話し致しました。
4)教育相談<br>
海外での教育に関するご質問、ご相談が今年も多くの方々から寄せられました。カルフォルニア州は勿論のこと他州にお住まいの方、そして日本からも電話やEメールなどで相談が寄せられ、気軽に相談できる機関として多くの方々が利用されました。<br>
ご相談内容の多くは:<br>
*現地校における単位(高校)について<br>
*現地校への不適応の問題<br>
*現地校か日本人学校かの選択の問題<br>
*高校生を帯同する最の問題<br>
*幼児のことばの問題/教育機関の選び方<br>
*新しく来られた方々からの教育、生活面の問題<br>
*現地校のシステムに関する質問<br>
*日本の学校、受験情報
皆様からのご相談も多岐に渡っており、すぐにお答えできないものは、調べた後ご連絡しております。また子供の教育に“いちばん良い方法”などというものはありません。家庭状況、お子さんの性格、素質すべて異なっていますので、教育は他の人のまねができないのです。JERCではいくつかの答えを提供し、その中から保護者の方の責任において選ばれるようにアドバイスしております。
子供の教育に関する悩みは尽きませんが、トラブルはできるだけ速く対処し解決することが、有意義な海外生活を送るためには必要なことです。
(Education Committee)
2003年度 Resource Committee の活動
Resource Committeeでは図書やビデオの貸し出し、教育に関する情報を皆さんに提供しています。
今年も、日本と現地の学校に関する資料の提供、海外での子供の教育に参考となる資料や情報の提供などを中心に活動いたしました。
なお、今後ともいっそう情報の充実をはかっていきたいと考えています。
また、JERCでは「日本箱」と呼ばれるプログラムを設けており、和服や日本独特の伝統的なおもちゃなどを広く貸し出しています。これらは地域学校の International Day などの様々なイベントの場で、今年も日本文化の理解を深めるために活躍いたしました。
2003年度 Community Committee の活動
Community Committee では様々な交流を通して JERC が地域社会と連帯を深めること、そして地域への貢献を目指して活動しています。
今年は『竹中 真ジャズピアノコンサート』、チャイコフスキー国際コンクール入賞者による『チャイコフスキー・トリオコンサート』、そして映画監督、すずきじゅんいち氏の日本映画上映会『Chanoma Film Festival』の後援として、支援活動を行いました。
JERCが会員へのサービスとして行っている「ドライフラワー・アレンジメントクラス」は、JERCの活動の一つとして今年も毎月活動いたしました。
<ドライフラワー・アレンジメントクラス >
· 日時 : 毎月 第四月曜日<br>
· 場所 : JERC事務局<br>
· 講師 : 佐藤敦子 先生(CREA主宰)<br>
· コース: 1月〜6月 / 7月〜12月(8月は休み)<br>
· 受講料: 無料(但し材料費は自己負担)<br>
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