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JERCからのお知らせ

アメリカの教育方法で特徴的なのは、子ども達にものの考え方をプロセスで教えていく「CriticalThinking」を取り入れた教育です。キンダーガーテン(5歳)から高校まで、教師は教科を指導する中で、必ず生徒に質問をしながら進めます。ただ知識を与えるだけの教育ではなく、自分の考えや意見を持ちそして発言できるように指導していきます。

「Why do you feel that way ?」(どうしてそう思うの?)
「Why do you think that ?」(どうしてそう考えるの?)
「Can you tell us more about that ?」(あなたの答えの説明をしてくれる?)

また「A と B の違いは何ですか?」、「A と B の違いは何だと思う?」と常に考えさせていきます。
キンダーガーテン(5歳)からその教育は始まります。クラス内で生徒が順番に前へ出て話すのですが、例えば自分が大切にしている物を持って来て説明をする「Shaw and Tell」があります。小学校では、新聞の中から一つニュースをピックアップして、皆の前で発表するという積極的な授業を行いながら、自己を確立できるように指導していきます。

高校では社会の時間に「模擬裁判」を体験させることもあります。生徒が裁判官、検事、弁護士、そして原告と被告になり自分の立場で意見を言い合います。
4年に一度の大統領選挙が実施される年には、どの候補を応援するのか、なぜその人を応援するのかなど、クラスの中で激論を戦わせるのです。
このように、人の前で自分の意見を述べるトレーニングを受け、そのあと人との「ディベート」(議論・討論)の仕方も学びます。他の人の意見を聴くことから始まり、その人の意見を尊重しながら自分の意見を確立していくわけです。そして自分の考えを明確に相手に伝えることも重要な課題となります。

国民各々がしっかりと自分の意志を明確にし、発言できるようにする。相手の考えや意見を聴くことがきるようにする。これがアメリカの「Critical Thinking」を取り入れた学校教育なのです。

お子さんのアイデンティティ確立のために、学校での教育だけでなく、家庭にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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