COLUMN

日刊サン「教育コラム」

子育てをしていく上で一番大切なこと、それは我が子をどう育てたいのか!という教育方針を持って育てる ということです。海外在住の家庭の場合、現地の教育機関で学ばせるのか日本語で教育する機関で学ばせる のか、その選択に迫られます。その他補習授業校や塾、お稽古事等々、選ばなければならない事柄が次々に 出てきます。これら大事な選択は、両親が責任を持って行いましょう。

(幼稚園選び)
例えば幼児期の子どもを英語圏で育てる場合、現地のキンダーに通わせるか日本語の幼稚園か、どちらの言 語で育てようか、迷われる両親が多いですね。その際、子どもに選択させる方が時々おられますが、これは 大きな間違い、親の責任から逃れようとする心理が働いているのではないでしょうか。どちらの言語で教育 を受けるかは、両親が教育方針としてしっかり決めなければなりません。
幼稚園を選ぶ場合は、園の教育方針、設備やシステム、そして園長や教師の人柄の問題等々、大人の目から 見て選択しなければなりません。子どもに選ばせることがないように!楽しそうなおもちゃがある方に惹か れること間違いなし、大人の判断基準とは大きく異なります。

(日本語補習授業校や塾選び)
現地校へ就学した多くの子ども達は、日本語で学ぶために補習授業校や塾へ通っています。それらの教育機 関を決める際も、システムやカリキュラム、宿題状況そして自宅からの距離等々を調べて決める必要があり ます。友達が通っているからという子どもの意志だけで選ばないように、親がよく精査し選択しましょう。

(お稽古ごと選び)
スポーツ、音楽などいろいろなお稽古ごとがありますが、本当に習いたいものは何か、親子で話し合って決 めましょう。勉強に差し障りがないことが大切ですが、それを始めたならば、長く続けられるよう親のサポ ートが必要です。途中で「止めたい・・・」と言い出す場合もありますが、決して子どもの言いなりになら ないように!特に親が習わせたいと思って始めたお稽古は、簡単に止めさせないこと。頑張って続けさせる ことで、親の価値観を子どもに伝えることにもなります。

子どもにどのような教育を受けさせ、どう育てるかを決めるのは親の重要な選択であり責任です。特に海外 では、日本語で学ばせるのか第二言語で学ばせるのかを決める必要があります。第二言語である英語が苦手 で習得に時間がかかる子どももいます。親はそのような点に配慮し、子どもの学び舎である学校を選択しな ければなりません。親の導き方で子どもは如何ようにも育ちます。

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