深刻ないじめ問題 ~ 大切な子どもを守るのは親しかいない! ~
JERC 日米教育サポートセンターが教育相談を始めて 28 年、これまで全米をはじめ日本からも多くの相談 が寄せられ、その都度敏速に対応して参りました。その中でもいじめの相談は深刻で、日本とは異なった 異文化社会だから起り得る問題、日本人同士のいじめもあり、解決には時間を要するケースも多々ありました。
現在も、当団体の教育アドバイザーは保護者の皆様へ、多民族国家であるアメリカの教育制度や文化、 習慣そして日本との違い等をお伝えし、問題解決のための対応方法について丁寧にアドバイスしております。
いじめる子どもとは!
人をいじめる子どもは、どのように育ったのでしょうか。人の痛みが理解できない子どもは、親に愛されて 育っていない子どもなのです。親からの無償の愛を感じられていない、まぁ言えば可哀想な子どもであると 云えます。そんなイジメっ子にならないために、親は子どもへの言葉がけに心を配り、丁寧に育ててあげて 下さい。また子どもは親の行動をよく見ています。大人の世界で、親が他人に対して理不尽なことをすれば、必ずや子どもは真似をしますから、十分な配慮が求められます。子どものいじめは、大人社会の縮図です。
いじめられる子どもとは!
いじめられ易い子どもとは、どんな子どもでしょうか。真面目で勉強ができ、消極的なおとなしいタイプの 子どもがターゲットになり易いですね。何をされても NO と言えないで黙ってしまうと、相手は更に攻撃的 になりますから、先ずは勇気を出して、周りに聞こえるくらいの大きな声で「やめて!」と反撃し、イジメ っ子と距離を置くようにしましょう。
親の対応について
学校内でお子さんが他の生徒からいじめを受けた時、先ずは学級担任か或いはスクールカウンセラーに相談 して下さい。今の状況を公にすることで、イジメっ子達は少し反省するケースもあります。いじめられてい る方が黙っていると、増々エスカレートする可能性がありますので、校長先生や School District に相談する 方法で対応することもよいでしょう。
日本人保護者の場合、“事を荒立てたくない”という日本人独特の思考が働くようですが、それは異文化社会 ではまったく通用しません。問題が起こった時は、荒療治をしないと解決できないのです。学校内で起った 問題は学校の責任なのですが、対応が甘いのか、なかなか解決に向かわない場合もあります。以前のケース ですが、スローな学校の対応に豪を煮やした親は、いじめている生徒やその親に強く抗議をしたそうです。 するといじめがピタリと止んだというケースもあります。
当団体は具体的な対応についてのアドバイスは致しますが、先頭に立って子どもを守るのは保護者自身なの です!自分の子どもは自分の手で守る、という強い姿勢で対応し理不尽ないじめに立ち向かって下さい。