COLUMN

日刊サン「教育コラム」

子どもへのしつけというと、日本の家庭では「いただきます、ごちそうさま」「おはよう、お休みなさい」は言いましょうねと子どもに話します。しかし「人の話をよく聞きなさい」というしつけは、あまりされていないようです。実はこのしつけも大切で、小学校入学後、先生の話がきちんと聞いていられるかどうかに繋がっていくからです。耳の良い子、すなわち人の話を聞ける子どもは理解力もあり、記憶力も優れていることから成績が良く、また友達とのコミュニケーションも良好だといえるようです。

1,テレビよりラジオを

昨今はラジオを聴く機会も少なくなりテレビ全盛の時代ですが、できればテレビの長時間視聴は止めて、耳を良くするために音だけ聞く習慣を考えられてはいかがでしょうか。テレビは映像があるため耳の働きが半減してしまいます。しっかり聞いていなくても、絵を見て理解してしまうからです。
現在ではコンピューターにも囲まれる時代となり、ますます耳を育てることが難しくなっていますから、いろいろな方法を考えなければなりません。毎晩寝る前に本の読み聞かせをされていると思いますが、絵は見せないで声だけを聞くようにしてみてください。耳を育てるのに役立ちます。頭の中で自分なりのイメージを膨らませることができますから、想像力豊かな子どもに育つというわけです。

2,音楽に親しむ

良い音楽を聴かせたり楽器を習わせることも、耳を育てるのに一役買ってくれます。以前カリフォルニア州立大学のある研究グループが調査をしました。ピアノを習っている子どものグループと習っていない子どものグループに分け、学校の成績を調べたところ、断然習っているグループの方が成績は優秀であったという結果が出ました。これは常に音を聞くという姿勢が、学校教育の中においても、教師の話(声)を聞くという姿勢に繋がっているということが言えるのではないでしょうか。

3,親も子も「待つ」こと

親が知り合いの人や先生と話しているときに、子どもが割り込んで話しかけてくる時があります。その場合には「いま、大切な話をしているから少し待っていてね」と言って、話を止めさせましょう。
我慢をさせることが大切です。その後は子どもの話をしっかり聞いてあげてください。また子どもに質問をしているのに、親が答えてしまうケースが多々あります。必ず子どもが答えるようにしましょう。他人からの語りかけをきちんと聞き、それに返答をする姿勢、それがとても大切ですね。子どもを信じて、親も待ってあげることです。
よく聞き取ったこと、よく聞き分けたことは「記憶」になり易いといわれています。従って「記憶力」をよくするには、人の話をよく聞き理解すること、それが学校での成績につながるわけです。
さらに耳を育てることにより、親子の関係、友達関係を円滑にするための「こころ」を育むことにもなりますから、ぜひ今日から実行してみてください。

関連記事一覧