人の話をよく聞くしつけを!

日米教育お役立ち情報

耳をよくすることが成績に

人の話をよく聞く人は、りっぱな人間になると云われています。学校教育においても、先生の話をよく聞く児童・生徒は成績が良く、また、友達とのコミュニケーションも上手くとれるようです。
一般的に子どもへの躾として、日本では「ご飯の前には手を洗いましょう」、「いただきます、ご馳走さまを言いましょう」などはうるさく言いますが、「人の話をよく聞きなさい」という躾はあまりされていないようです。
実はこの躾がとても大切で、小学校入学後、授業を受けるときに先生の話がきちんと聞いていられるかどうかにつながってきます。耳のよい子は理解力もあり、従って記憶力も優れていることから、勉強のよくできる子どもになるわけです。

<テレビよりラジオを>

テレビは、様々な情報を与えてくれるのですが、耳をよくするにはあまり効果はないようです。テレビは映像があるため、目と耳の働きが半分になってしまいます。しっかり聞いていなくても、絵を見て理解しようとしてしまうからです。現在では、コンピューターにも囲まれる時代となり、益々、しっかり耳を育てることができなくなってしまったようです。できるだけ、テレビを見せるよりラジオを聞くように、生活習慣を変えてみてはいかがでしょうか。本の読み聞かせも、耳を育てるのに役立ちます。絵は見せないで、声だけを聞くようにするとよいですね。頭の中で、自分なりのイメージを膨らませることができます。ぜひ、想像力が豊な子に育てましょう。

<親も子も”待つ”こと>

親が知り合いの人や先生と話しているときに、子どもが割り込んで話し掛けてくるときがあります。人が話をしているときは『いま、大切なお話をしているから、少し待っていてね』と言って、話を止めさせましょう。おしゃべりな子どもの場合、自分のことばかり話して、人の話を聴かない傾向にあるようです。我慢をさせる訓練になりますね。そのあとは、子どもの話をしっかり聞いてあげてください。
子どもに質問をしているのに、親が答えてしまうケースも多々あります。シャイな子やすぐに返事ができない子もいるのですが、親はすぐに苛立ち、つい答えてしまいます。必ず子どもに答えさせるようにしましょう。子どもを信じて、親も待ってあげることです。
よく聴きとったこと、よく聞き分けたことは「記憶」になりやすいと云われています。「記憶力」をよくするには、人の話をよく聞き、理解すること、それが学校での成績につながります。学習は「記憶力」が大きな影響を与えます。さらに耳を育てることにより、親子の関係、友達関係を円滑にするための「こころ」を育むことになるのですから、ぜひ今日から実行してみて下さい。
(R. I.)