CAの統一学力テスト

日米教育お役立ち情報

カリフォルニア州では1年に1回、公立学校に通う2年生から11年生に対して統一学力テストを実施しています。英語を話すことができない子どもや、特殊教育プログラムを受けている子どもも含まれています。
すべての児童・生徒は同じ方法でテストを受けますが、テストを実施する目的は、児童・生徒の基礎学力をはかり、その地区の子どもたちの結果とカリフォルニア全体の結果を比較したものを、学校区(School District)と
保護者に提供することにあります。小学校では、カンファレンス(個人面談)の際に保護者に伝えられます。

測定する学科は、2年生から8年生へはEnglish – Language Art (国語)、Mathematics(算数・数学)、Science、 History – social science のテストも含まれます。Language Artは、「読解力」、「スペリング」、「語彙」、「文法」、「聴く力」について、Mathematicsは計算と文章問題(応用問題)について試されます。
9年生から11年生へは、Various reading(様々な読み物)、Math Skill 、Science 、Social Studyについてテストします。
テストの問題形式は、4つの答えから正しい答えを選ぶ方式です。質問は、正しい答えを選ぶのに必要な”キーワード”が含まれていますので、注意深く読むことが大切です。
成績の結果は、各学校ごと学年ごとに新聞で発表され、学校のレベルが一目で分かるようになっています。この成績が、次の学年に進級できるかどうかの判断基準に、またESL(ELD)の生徒へは、ESLプログラムを終了できるかどうかの判断に使用するようです。
ちなみにESLプログラムを終了する際には、このテストの結果と担任の判断で、終了するためのテストを受けられることになります。テストにパスしたならばSchool District から連絡があり、保護者がレターにサインをして、正式に終了となります。
統一学力テストに関する詳細は、カリフォルニア州教育局のウェブサイトで、ESLプログラムに関しましては、各School Districtか直接、学校にお問い合わせください。

この統一学力テストでよい成績を取るためには”リーディングの力”と”豊富なボキャブラリー”が左右します。本をたくさん読む子どもは、読まない子どもよりよい成績が取れるという結果が出ています。本をたくさん読むことによって、読解力が付きますし多くの語彙に接するこができるからです。

子どもに読書の習慣を付けるには、幼児期から保護者が読み聞かせをし、字に興味を持たせること。自分で読みたいと思うようになったら、同じ本でもよいので毎日読ませることです。母国語が日本語の日本人子女の場合、
日本語で本をたくさん読んでいるかどうかが重要なカギになります。本が好きな子どもは読解力があり、英語の
リーディングにもよい影響を与えています。「字」を読み、書かれている内容を理解する力は、すべての学科に共通して影響を与えることになります。